比較的リスクが低く、参入しやすいとされるレンタカー事業。しかし準備を進めないまま開業すると、事業に失敗してしまう可能性も否定できません。少しでもリスクを減らしたい方は、開業前に入念な準備を行いましょう。ここでは、レンタカー事業の失敗リスクを抑えるコツやポイントをご紹介します。
特に入念に実施しておきたいのが収益シミュレーションです。レンタカーは利益率が高く、さまざまな収益モデルが公開されています。しかし、レンタカーを展開する地域や商圏、競合の有無などで変動しますので、他社の収益モデルを自身に当てはめてはいけません。
もし他社の収益モデルをそのまま流用すると、レンタカー事業に失敗するリスクが高まります。何度も独自にシミュレーションを行ってから事業計画を立てましょう。
開業時にかかるコストの抑制にも取り組みましょう。レンタカー事業の場合、特に大きな割合を占めるのが車両の仕入れ価格です。中古車を購入するにしても、車両1台あたり数十万円の初期費用がかかります。できるだけ販売店と価格交渉してみましょう。
また、開業後には事務所の賃料や駐車場の使用料も発生します。少しでも費用を抑えたい場合、不動産会社と交渉するか、相場より安価な物件を探してみましょう。
事業計画を立てる際は、商圏や競合もしっかりリサーチしましょう。レンタカーは根強い需要のあるビジネスですが、観光利用と日常利用のニーズを理解したうえで販売戦略を考える必要があります。観光需要が少ないエリアでもしっかりと需要を取り込めるか、地域の特性と商圏を入念に調べておきましょう。
レンタカーの競合が多いと顧客の取り合いになる可能性があります。知名度やビジネス規模で競争負けしないためにも、競合が少ないエリアを選ぶか差別化を図りましょう。
現在、レンタカー店は非常に数多くあります。その中で成功するには、「大手との差別化」がひとつのキーワードとなってきます。駅や空港に行くと、その周辺には大手のレンタカーの店舗が並んでいます。このような時に大手と同じ価格帯や車種で勝負すると、どうしても安心感などから大手が選ばれてしまうため、大手とは違った戦略で勝負することが、成功の鍵であるといえます。そのためにも、リサーチには手を抜かないことも大切です。
また、「料金を安くしすぎない」という点もポイントのひとつです。繁忙期・閑散期の差が激しい地域の場合には、時期によって料金を変えるというのも戦略のひとつです。
そして、事業を始める場合には「大きな規模で経営して、大きく儲けたい」と考えている人もいるかもしれません。しかし、軌道に乗るまでは赤字も覚悟しなければならないケースもあるため、まずは軌道に乗るまでは小さくはじめて、軌道に乗ったと感じたら事業を大きくする、というやり方がおすすめです。
もし競合がある場合でも、できるだけ価格競争は避ける必要があります。格安料金のレンタカー事業者は多数ありますが、価格競争に巻き込まれると経営体力を削がれてしまいます。特に開業間もない頃は資金も心許ないため、サービスなど別の分野で競争できるようにしましょう。
レンタカー事業をはじめるにあたっては、顧客トラブルについても対策を行っておくことが大切です。
例えば、車を貸し出している以上、顧客による事故リスクは避けられません。もし事故が発生した場合には、車両の修理費用や賠償責任が発生し、状況によっては事業に影響が及ぶ可能性も考えられます。このような状況を防ぐためにも、充実した保険に加入することが不可欠。さらに、顧客に対して安全運転の啓発活動を行うことも大切です。
また、クレームはどのような業界でも発生するものですが、一度発生すると対応に追われて業務が進まなくなります。そのため、レンタカー業用のセルフチェックイン機を導入するといった方法があります。
レンタカー事業を始める際は、なるべく法人化してスタートすることも重要です。レンタカー事業は個人でも始められますが、開業に必要な許可は引き継げません。個人事業主から法人へと切り替えた場合、再度許可を取る必要があるのです。
レンタカー事業の許可を得るには相応の時間がかかります。再手続きも手間がかかるため、最初から法人でスタートしたほうがよいでしょう。
開業前に見落としがちなポイントとしては、資金計画の甘さが挙げられます。レンタカー事業を開業する際にはさまざまな費用が発生しますが、「なんとかなるだろう」「すぐに固定客がつくだろう」と甘く見ていたため融資を受けずに貯金を使い果たす形で開業。しかしなかなかお客さまは集まらず、集客対策を行ってみるもののなかなか効果が出なかったため、慌てて融資を申し込むといったケースがあります。
事業を始める際には初期投資はもちろんですが、開業後も店舗・車両を維持していく費用、集客のための広告宣伝費など様々な費用が発生します。事業を始めたからといってすぐに軌道に乗るとは限らないため、ある程度の金額は手元に残した状態で開業することが大切です。
融資を受ける予定の方はタイミングに注意しましょう。金融機関の融資は、基本的に開業後となるため、先にレンタカー事業の許可を取得する必要があります。そのため、先に開業できるだけの自己資金を貯め、レンタカー事業の許可を取得しておきましょう。
個人でレンタカー事業を始めた場合、周りに競合他社がいる場合には、どこよりも安い金額で顧客を集めよう、と考えることがあります。利用する側としてはやはり安く利用できる方が良いため集客はできるものの、事業を始めたばかりのタイミングでは、用意できる車両には限りがあります。さらに、閑散期にはうまく顧客を集めることができず、運転資金の工面に苦労するといったケースがあります。
このように料金を安くしすぎると収益が少なくなり、広告宣伝に使用する資金が不足しやすいため、集客もできないばかりか日々の運転資金にも悩んでしまう、といった状況に陥ることがあります。もし時期により需要の差が大きい場合には、価格が変動するダイナミックプライシングを採用してみるのも選択肢のひとつです。
レンタカー事業に失敗したくない方は、フランチャイズへの加盟も検討しましょう。フランチャイズは加盟金・保証金が必要ですが、開業前から本部の手厚いサポートを受けられます。またノウハウやツール・システムも提供してもらえますので、一から独立・開業するよりもリスクを抑えられます。
当メディアでは、おすすめのレンタカーフランチャイズを紹介しています。各社のメリットや加盟店の声をまとめていますので、フランチャイズ探しにお役立てください。

※2025年8月1日公式HP確認時点
※2025年8月1日公式HP確認時点
